すると77分、コーナーキックからDF森本陽太(3年)のヘディングがゴールネットに吸い込まれ市立船橋が再び同点に追いついた。なおも前線にボールを集めチャンスをクリエイトするが、試合はこのまま3-3で終了し、勝ち点1を分け合う形となった。

躍動する2年生ストライカー
この試合で市立船橋は4-4-2を採用。2トップの一角でスタメン出場を果たした佐々木は、ボールを収めサイドへ展開。相手DFラインの裏を狙う動きや空中戦の強さを発揮し1ゴールを挙げるなど攻撃のキーマンとして躍動した。前節のFC東京U-18戦でも1ゴールを挙げており、5月2日時点の得点ランキングではプレミアリーグEASTの4位タイに位置している。
この状況について「2戦連続、早い時間帯で得点を決められたことは良かったんですが、時間がたっぷり残っている中で2点目3点目を取っていけるような選手にならないと上には行けないと思っています。1試合1点ではなく複数得点を取っていけるようにしたいです」と語った佐々木。2年生ながらチームを牽引するストライカーとしての自覚が窺えた。また、今シーズンの目標について問われると「まずはプレミアリーグで得点王を獲りたいです」と宣言。得点に飢えたストライカーが、プレミアEASTの主役に名乗りを上げた。

市立船橋へ進学した理由とは
中学生まで北海道コンサドーレ札幌U-15でプレーしていた佐々木には、同U-18への昇格の話があったという。しかし、その時すでに父親の転勤で北海道を離れることが決まっていたのだとか。そんな中、市立船橋へ進学した理由について「コンサドーレのサッカーはパスを回すサッカーだったので、FWにそこまでボールが来なかったりドリブルが出来ない環境でした。Jユース(札幌U-15)を味わったので、(高校では)全く違う環境でやってみたいという気持ちがありました。色々調べている中で、市立船橋のFWの選手が結構パスを貰っていたシーンが印象的で。コンサドーレはサイドから崩したりするんですが、市立船橋は真ん中から起点を作るので、(自分のプレーが)ゴールに直結できるのかなと思いました。(船橋の)動画を見たときに市船に行きたいと思いました」と明かした。