風力発電所では過去にも複数の落下事故が起きているが、死亡事故は初めてとみられ、風力発電の安全性に重大な懸念が生じる事態となっている。

— 産経ニュース (@Sankei_news) May 2, 2025

過去にも各地でプロペラや風力発電設備の落下事故は発生しており、石川県輪島市、福井県あわら市、三重県、京都府などで構造物の落下や破損が報告されていますが、これまではいずれもけが人はいませんでした。今回の死亡事故は、安全対策の見直しを迫る深刻な事態となっています。

風力発電所の羽根(ブレード)は、風が強くなるほど回転が速くなり、先端は新幹線並みの速度に達することもあります。風速が毎秒2メートルほどで回転を始め、毎秒4メートルほどから発電を開始しますが、毎秒25メートルを超えると安全のため自動的に回転を停止しますので決して効率的とはいえません。

北海道幌延町の風力発電所で鳥が風車に衝突する「バードストライク」が多発し、風車1基あたりの件数が世界最悪水準を上回りました。これを受けて事業者は、日中の運転を一時停止する対応を取りました。人間にも環境に全くよいことがありません。