支援中隊は最も大きな変革がなされ、既存の狙撃兵、コマンドー、対戦車小隊に加えて、重迫撃砲とインテリジェンス、電子戦小隊が追加されました。これまで砲兵に属していた120ミリ迫撃砲が歩兵部隊に配属されることになっています。
これだけでも陸自の普通科と大分異なると思いますが、更にスコーピオン計画で車両や、ヘリ、衛星などとネットワークでつながっています。最新型のAMVにすらコータムしか搭載していない陸自部隊、貧弱な装備しかもっていない下車歩兵部隊で戦えるのでしょうか。120ミリ迫撃砲を砲兵から歩兵に移したのはウクライナでの戦訓から歩兵部隊に高い火力が必要だからと判断されたからでしょう。そこは陸続きの陸軍国故でしょう。
陸自の場合は逆に普通科から特科に移行されましたが、これはこれで正しい判断だと思います。装備も悪く、人員も少ない普通科連隊(大隊規模)で120ミリ迫撃砲を運用する人的、兵站の余裕はありません。特科に集中したほうが合理的でしょう。
■
防衛破綻 – 清谷 信一
専守防衛 – 清谷 信一
■
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料 防衛 防衛(参考資料)
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料 防衛 防衛(参考資料)
編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2025年4月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。