やはり墜落物体は「気球」だったのか？
一方で、ロズウェル事件がエイリアンの宇宙船の墜落だったという説を期待する人々にとって、このインタビュー音声の全体的な内容は「冷や水」となるかもしれない。ムーア氏は会話全体を通して、マック・ブラゼル氏の牧場で発見された残骸は、モーグル計画で使用された気球の部品と完全に一致すると一貫して主張しているのだ。
彼は、バルサ材、アルミ箔、そして（玩具工場から提供された）模様付きのテープといった材料が、回収された破片の奇妙な外観を説明できると詳細に述べている。また、現場を調査するために派遣された軍諜報員のシェリダン・キャヴィット氏が、その場でそれが気象観測用気球か、それに非常に近いものであると特定したとも言及している。
ロズウェル事件がUFO騒動へと発展した原因について問われたムーア氏は、地元の報道機関によるセンセーショナリズム、秘密計画を守ろうとする軍の試み、そして地域で起きた無関係な事故（B-29爆撃機の相次ぐ墜落など）といった要因が複合的に絡み合った結果だと説明している。彼の会話の中には、当時の地球上の技術では説明できない現象に言及する部分は、一切見当たらない。
このインタビューは、米国会計検査院（GAO）によるロズウェル事件調査の一環として行われたものであり、その目的はまさにモーグル計画説の妥当性を検証することだった。ムーア氏の証言は、終始一貫してその説明を技術的に補強するものとなっている。
(画像=画像は「Portal Vigília」より,『TOCANA』より 引用)
