そして、このモメンタムはちょっとした敗戦で一気に崩れることがあります。

特に、いま石丸さんが目指しているのは国政進出。大きな挑戦を前にしたこのタイミングで、支援候補が敗れるというニュースが流れるのは、少なからず勢いに影響を及ぼすでしょう。

もちろん一回の地方選で全てが決まるわけではありません。

しかし「小さな敗戦」が積み重なり、「やっぱり石丸さんは厳しいのでは?」という空気が醸成されてしまうと、それを跳ね返すのは容易なことではないのです。

まあ、まだそこまで大きな影響にはならないと正直思いますし、石丸さんのことだから「次の一手」をすぐ考えるのだと思いますが。

ただ、一気に潮目が変わる可能性も

政治における「潮目の変化」というものは、往々にして突然やってきます。

人気者だった政治家が、ある瞬間から支持を失い、批判の的になる。勢いに乗っていた新興勢力が、少しのきっかけで一気に失速する。

歴史を振り返れば、何度も繰り返されてきた光景です。

今回の彦根市長選での敗戦は、まだ「序章」に過ぎないかもしれません。しかし、ここから続く選挙で同様の敗戦が重なれば、石丸氏にとっては非常に厳しい局面が訪れる可能性があります。

今後、「再生の道」はどう進むのか。国民民主党や既存政党とのせめぎ合いはどうなっていくのか。

そして何より、次の国政選挙に向けてどのようにモメンタムは続くのか、あるいは回復できるのか。

注目して見ていきたいと思います。

編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2025年4月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。