外出時にも外からワンコの状況を確認できるようにしようと思いペット監視カメラ(写真)を注文しました。部屋の中を360度回転させて、リアルタイムに携帯で把握できるものです。

しかし、商品が届いてからふと思ったのは、果たしてこのペット監視カメラには設置することに意味があるのかという素朴な疑問でした。

もし監視カメラで室内に不審者が入ったり、ワンコが怪我をしたといった状況が把握できれば、すぐに予定を変更して自宅に慌てて帰ることになります。しかし、マンションのセキュリティは万全ですし、怪我につながるような危険物などは一切放置していませんから、そのような最悪の事態は起こる可能性はほぼゼロです。

むしろ監視カメラが送ってくる映像として可能性が高いのは、ワンコが床におしっこやう〇ちをしたり、急に興奮して吠えて室内を走りまわったりするような状況だと予想します。

そのような映像を監視カメラでチェックできたとしても、そのために予定を切り上げて帰る事は恐らくないでしょう。仕方なく放置して、予定が終わり次第慌てて帰ることになると思います。

しかし、このような家で何が起こっているのかの状況を知ってしまうと、せっかく食事をしているのに気になって集中できなくなってしまいます。

せっかく情報が得られても、それをアクションに結びつけないのであれば、そのような情報はむしろ必要のない雑音(ノイズ)といえるのかもしれません。

そう考えるとペット用監視カメラは無くても良いのかと思ってしまいました。

Georgijevic/iStock

資産運用でも似たようなことが言えると思います。マーケットの変動が大きくなって、株価が急落したり急激な円高になったりすると、その動きをリアルタイムでずっと見ている人がいます。

しかし、相場の変動によって自分が保有しているポジションの損失が膨らんでいくのを見ているだけで何もアクションを行わなければ、単にストレスを感じるだけでマーケット情報には意味がありません。