「それも考えましたがバラケを打って外道がハリ掛かりしないのであれば、ニンニク臭くらいなら安心して使えるかなって感じです」
吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【春の霞ヶ浦でエンジョイ!:第5回】
要はバラケは封印したけど、多少の寄せ効果は残したいって腹づもりなわけね(笑)。
「まあ、そういうことです」
昼食休憩も挟みつつ、正午に竿18尺ドボンの両グルテンで再開。タチは24尺の時よりも若干浅くなった程度。ただし竿振りが楽になったぶん、オモリは1号から0.8号にチェンジしている。
再開後、しばらくはノーピク。しかしこれはおそらく時間帯の問題であり、並びの山﨑氏や記者もこの時刻はほとんどウキが動かなかった。また期待したほど南風が強くならず、水面は今だ穏やかな状態だった。これで風波がもっと強くなってくれれば釣況も一変するはずだが。
極上美ベラ出現
13時半前、竿替え後のファーストフィッシュがヒット。あまり引かない魚だったが、水面を割る姿はどう見ても良型らしきもの。
「ちょっといい魚かもしれません!」
スケールにあてると、これが何と39.1cmでこれまでの最大。さらに14時前になると予報よりは弱いが南風が吹きはじめ、水面がよりざわつき始めた。するとサイズこそ37cm超ではあったが、腹パンの超美形がヒットしてくる。
「いやー、これは美ベラですね。これが釣れるから霞ヶ浦はやめられないんですよ!」
吉田も満面の笑みだったが、なぜか風波が立ってきたにも関わらず、その後は夕方にかけて時合いは尻つぼみ。17時まで粘ったが、これまで以上のサイズアップは図れずに納竿した。釣果は33〜39.1cmが9枚で、吉田の名誉のためにも枚数的には並びでトップだったことをあえて付け加えておこう(笑)。

40cmには届かずとも24尺グルテンセットと比較して、確かにサイズアップは果たせた。しかしこれが竿替えによるものなのか、それともエサをセットから両グルテンに替えたからかは正直何とも言えない。もしかしたら単に時合いだったのかもしれないが、それでも吉田は満足そうだった。