スポーツの発展にも貢献して世界に誇れるナショナルスタジアムにする

 田中氏はこう抱負を語る。

「欧米のスタジアムはパートナーシップ事業とホスピタリティサービス事業によって、貸館事業以外の柱を設けて収益機会をつくっている。我々もチャレンジしてゆくという意図でグローバル型のビジネスモデルの導入を掲げ、設備投資のみならず、スポーツ界にも還元し、スポーツの発展にも貢献して世界に誇れるナショナルスタジアムにしたいという思いを持っている」

 収支計画は未公開だが、増改築など大規模な修繕費用はJSCが負担し、芝の張り替えなど小規模な修繕費用はJNSEが負担する。30年間の運営権528億円は年換算で17億6000万円。スポーツ庁と経済産業省が作成した「スタジアム・アリーナ改革の実現に活用可能な施設一覧」によると、SoFiスタジアムが2019~39年に結んだネーミングライツ契約額は年平均24億円(1ドル=120円で計算)である。

 JNSEがこの水準に近づけば、ネーミングライツだけで運営権をペイできるだろうが、まずは26年度以降の通常運営に目を向けたい。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)



提供元・Business Journal

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