このとき、発光していない小さな頭だけがシルエットとして浮かぶため、ダルマザメの下を泳いでいる魚たちの目には獲物の小魚が泳いでいるように見えるのです。
そこで寄ってきた魚に対して、ダルマザメはタイミングを見計らって身をひるがえし、逆に相手の肉をくり抜いて逃げていくのです。
ダルマザメが相手に与える傷痕はたいてい3つ4つで、致命傷にはなりません。
しかし今回のように何十箇所もの傷が一度にできれば、出血多量で死んでしまうでしょう。
ウォーカー氏は、今回のメカジキは集団のダルマザメによって襲われた可能性が高いと述べています。
大柄なクジラやシャチからするとダルマザメは蚊みたいな存在でしょうが、群れで襲撃されては流石にタダで済まないかもしれません。
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参考文献
Swordfish missing circle-shaped chunks of flesh hauled in by fishers. What bit it?
https://www.livescience.com/animals/fish/swordfish-missing-circle-shaped-chunks-of-flesh-hauled-in-by-fishers-what-bit-it
Fisherman Shocked After Reeling in Swordfish Covered in Strange Round Holes
https://www.newsweek.com/fisherman-shocked-after-reeling-swordfish-covered-strange-round-holes-1814523
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。