私が守るべきものは、もう決まっていた

家に戻ったあと、私はしばらく何も言えませんでした。

でも、リビングで遊ぶ息子の笑顔を見た瞬間、ハッとしたんです。

──私はこの子の母親。

誰がなんと言おうと、この子を“ 傷つける側 ”には立たない。

だから私は、夫にこう告げました。

「私たちだけで、ちゃんと“ 家族 ”を築こう。もう、義実家に行く必要はないよ」

夫は黙ってうなずきました。