クルマの世界にもOEMという選択肢があります。軽やミニバンなどの開発や生産から撤退するメーカーが増えるなか、OEM車は増える傾向にあります。 OEM車の大半は、エンブレムや一部の意匠、装備内容などをわずかに変える程度で、供給元のベース車と基本的に同じクルマです。 そのため見た目はトヨタ ノアなのに前後のバッチがスズキだったり、スズキ ハスラーなのにマツダのマークがついていたり、(?)という車両が存在します。 そんなOEM車の中古なら、ほかより安く手に入るかもしれません。
ダイハツ トールは、トヨタ ルーミーだけでなくスバル ジャスティという選択肢も

コンパクトハイトワゴンのダイハツ トールは、トヨタのルーミーだけでなく、スバルにもジャスティの名前で供給されています。 パワートレーンは、1.0L NAエンジン+CVTのみで、駆動方式は2WDと4WDを設定。カスタム系の用意はありません。 モノグレードで、オートエアコンやキーレスアクセス&プッシュスタート、オートブレーキホールド機能付電動パーキングブレーキ、スマートフォン連携9インチディスプレイオーディオ(トールはオーディオレス)、衝突被害軽減ブレーキやACCなどからなる「スマートアシスト」などを標準化するなど、充実装備が魅力です。 中古車市場には、選択肢になりえる台数が流通しています。
トヨタ ライズとスバル レックスを供給する ダイハツ ロッキー

スバル レックスは、ダイハツ ロッキーのOEM版で、トヨタ ライズと比べると販売台数や中古車市場での流通量はかなり少なめ。中古車も含めてレアな存在で、最初からレックスありきで探すのは非現実的です。 ロッキー、ライズを探しながら、偶然出会えればレックスも選択肢に入れるというのが現実的。パワートレーンは、1.2Lガソリンのみで、ハイブリッドは未設定です。 グレードは「G」と「Z」の2本立てで、前者は16インチ、後者は17インチタイヤを装着。「Z」には、本革巻ステアリング、オートブレーキホールド機能付電動パーキングブレーキ、運転席&助手席シートヒーター、助手席シートアンダートレーなどを標準化しています。 先進安全装備の『スマートアシスト』は標準装備で、「Z」にはACCやレーンキープアシスト、ブラインドスポットモニターも用意しています。