しかしながら、米国が軍事的介入する以外の方法で、ウクライナがクリミア半島ならびに東部四州を奪還する可能性は限りなく低いというのが現実です。

そして、米国はウクライナのために直接介入する気配は感じられません。2014年のオバマ政権期と同様にも、今のトランプ政権にその気は全くありません。

オバマ大統領(2016年)は、ロシア国境に位置する小さな非NATO加盟国ウクライナのために戦争をする価値はないと述べた。 当然のことです。この戦争に永遠に資金を供給することはできません。今すぐ終わらせなければ、彼らはアメリカの納税者の支援なしに戦争を続けることになるでしょう。

米国の代わりに欧州がウクライナ防衛にコミットしようとしていますが、どこまで本気なのかはわかりません。

トランプ氏はロシアが望むものをほぼ全て与えることで戦争を終わらせようとしています。この「宥和政策」が成功するかどうかはロシア次第です。