なぜ今、「展示会」なのか? オンライン施策の限界と、リアル接点の価値

 コロナ禍以降、企業のマーケティング活動は急速にオンライン化した。ウェビナー、インサイドセールス、SNS運用、ホワイトペーパーによるリード獲得……。確かに効率的な施策は増えたが、その一方で「競合との違いが伝わらない」「温度感の高い商談につながりにくい」といった課題を抱える企業も増えてきている。

 その中で再び注目されているのが、「展示会」というリアル接点の場だ。ビジネスパーソン同士が対面で会話し、製品やサービスをその場で体験できる展示会は、“商談化率の高いリード”を短期間で大量に獲得できる場としての価値が見直されている。

 事実、2023年以降は展示会の開催数も来場者数も右肩上がり。展示会関連プラットフォーム「展示会プロ」を運営するアングルクリエイト社によれば、出展企業の約7割が「受注につながった」と回答しており、特に新規開拓やブランド認知の場として高い評価を得ている。