近年では2021シーズンに移籍したFC東京で主力として活躍。3シーズンでリーグ戦76試合に出場し12ゴールという数字を残し浦和へと移籍。移籍初年度の昨季は38試合すべてに出場して6ゴールと、なかなか上昇のきっかけを掴めず苦しんだクラブでも数字を残して見せた。
複数のポジションを高いレベルでこなすユーティリティ性や豊富な運動量が武器だが、最大の持ち味はシュートの威力と精度だ。2023シーズンのJ1第8節セレッソ大阪戦でのゴールは同年のJ1最優秀ゴールに輝いており、記憶に新しいものでは今季第8節の清水エスパルス戦で見せたGK棒立ちの美しいミドルシュートと両足から鮮やかなシュートをゴールに叩き込む技術を持つ。毎年のように主力の流出がありながらも、今季も下位に沈むチームの中では得点力を維持している新潟。しかし、勝利のためには中盤でのユーティリティ性と圧巻の飛び道具を持つ渡邊こそ、今のチームが求める存在と言えるのではないだろうか。