そしてエンジンも機体も全部専用です。つまり日本から輸入して相応の量をデポしておかないといけない。これがP-8であればエンジンも機体も737の流用ですから、なんなら民間市場からでも調達できる。
米国からの装備調達が政治的に問題であるならば、P-8ではなく、エアバスのA319 MPAに乗る方が現実的でしょう。民間機の流用ですから、P-8同様に、運用コストが安く、高い稼働率も期待できます。イタリアがプロジェクトに参加するならば相応の生産や開発分担が、レオナルドも期待できます。何なら一部のシステムだけでもイタリア仕様にすることも可能でしょう。何かあっても欧州域内の機体ですから対処は迅速にできるし、近代化も容易でしょう。
イタリアがP-1を導入する理由はひとつもありません。
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防衛破綻 – 清谷 信一
専守防衛 – 清谷 信一
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財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料 防衛 防衛(参考資料)
財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料 防衛 防衛(参考資料)
編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2025年4月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。