エアコンが必要な季節になると、職場や家庭で「設定温度」をめぐるトラブルが起きることがあります。人によって「快適に感じる温度」は異なるため、車内でもエアコン設定について揉めるケースは少なくないようです。
今回は、車内の“空調トラブル”で気まずくなった・モヤッとしたエピソードを集めました。
目次
「エアコンは贅沢」節約志向の父に震えた幼少期
真冬に突如暖房オフで窓全開、一体ナゼ?
「エアコンは贅沢」節約志向の父に震えた幼少期

設定温度の問題以前に、世間には「そもそもエアコンを使いたがらない」という人もいるようです。身近にそうしたコダワリのある人がいると、周りとしては大変な思いをすることでしょう。
「うちの父は昔から、『エアコンは燃費が悪くなる』といって、真夏でもなかなか使いたがりませんでした。お盆の帰省でも『窓を開ければ涼しい』と、A/Cボタンは封印状態でしたね。
母もかなりの節約家でしたから、父の方針に口を挟むこともなく……。夏場の長距離移動では、いつも頭がボーッとしていた記憶があります。軽い脱水状態だったのかもしれません。
しかも、全員が汗だくでジメッとしているせいか、父の車にはイヤな臭いが染みついていて。正直、車でのお出かけにいい思い出がないんですよね。
いま自分が母になってみて、『あれはほとんど虐待だったのでは』と思います。自分の子どもたちには、ドライブで楽しい思い出をつくってほしいですね」(40代女性)
たしかに車のエアコンは、エンジンの動力を使ってコンプレッサーを回しているため、作動させると多少のパワーを消費することになります。
もともとエンジン出力の小さな車では、燃費に対する影響も大きくなる傾向があるようです。とはいえ熱中症などのリスクを考えれば、微々たる燃費の差など気にせず、迷わずエアコンを使うことが推奨されます。
真冬に突如暖房オフで窓全開、一体ナゼ?

上のお話のように、「エアコンによるパワーダウンや燃費低下を嫌う」というのは、理論的には理解できるコダワリかもしれません。一方で、なかなか理解しがたい「ナゾのコダワリ」をもっている人もいるようで……。
「元彼が車内でタバコを吸う人だったのですが、なぜかタバコを吸うたびにエアコンをオフにして、窓を全開にするんです。『エアコンかけたまま吸うと臭いが残る』という理由らしくて。
真冬でもお構いなしに、急に暖房をオフにしたかと思うと、おもむろにタバコに火をつけて、窓を開けて……。当然、冷気がバッと入ってくるので、こっちは毎回凍えそうになります。
しかも、15分に1度くらいのペースで吸うので、まったく車内が暖まらないんですよね。もうちょっと我慢するか、せめて暖房はつけたままにしてほしいといっても、『いや俺の車だし』と取り合ってくれませんでした。
結局1年しないうちに別れましたが、いまではどうしてあんな人に惹かれていたのか、まったく思い出せません」(30代女性)
喫煙車であっても、「車内にタバコの臭いを残したくない」という人は少なくないでしょう。窓を開けることで車内に煙は残りにくくはなるものの、真冬に人を乗せた状態で全開状態というのは配慮に欠けた行動だといえそうです。
自分だけが乗っているのであればまだよいですが、同乗者がいるときには相応の気遣いがほしいところですね。