これは別に万博に限らず、東京も満杯状態、熱海などの温泉もダメ、もはや「ひぇー!」状態です。

当然ながら外国人を相手にするビジネス、特にホテルと飲食店は絶好調だと思います。では取り残されるのは誰かというと実は大半の日本国民であります。まもなくゴールデンウィークでそのあと夏の家族旅行も待っています。さて、どこに泊まるか、となるとお父さんとお母さんのお財布を逆さにしても「払えない!」という状態になってしまうのです。

経済というのは需要と供給の関係ですが、観光関連の需要が外国人主導となった今、旅行好きの日本人が価格競争で弾かれてしまう、そんな状況にあると言えるのです。私は京都にも仕事で行きたいのですが、もはや、祇園エリアに泊まるなど考えられない状態になってしまいました。

最近はよく知らない方から「私の持っている不動産を外国人に貸したいのだけど…」という相談も私に舞い込んでくるようになりました。外国人は1-2週間の短期滞在型と3-6か月の中期滞在、そして1年間のワーキングホリディや就労ビザを取得して長年日本にいる長期滞在組に分かれます。大まかに短期滞在組はホテルに、中期滞在はシェアハウスに、長期になるとアパートの需要になります。

私の経営する外国人向けのアパートも今月末たまたま2部屋開くのですが、外国人同士の口コミで数日後には両方の部屋とも別の方が契約しました。つまりマーケットに募集広告を出す前に消えてしまうほどなのです。

正直なところを申し上げると私のところのシェアハウスも外国人の方の需要が強く、彼女たちは3か月から1年程度でどんどん回転します。光熱費の高騰もあることから賃料をその度に引き上げています。すると長くお住まいの日本人の方の部屋と価格差が大きくなっており、日本人が退去して外国人が入居すると賃料が大幅アップという現象が起きているのです。私はシェアハウスの運営においては日本人と外国人の割合を重視しているので賃料がとれるから全員外国人というような阿呆な運営はしませんが、それぐらいの違いがあるということです。