世界に広がる「爬虫類型神話」との共通点

 爬虫類に似た存在への言及はシュメール文明に限った話ではない。驚くほど類似した描写や物語が、世界各地の古代文化に見られるのだ。

 例えば南米のマヤ文明における「ククルカン」や、アステカ文明の「ケツァルコアトル」。これらの神々は、その名が示す通り「羽毛の生えた蛇」として描かれ、創造神として崇拝されていた。これは空を飛ぶ爬虫類、すなわちドラゴンのような存在といえるだろう。

古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=ククルカンの復元された2D肖像画 Image by Lucas J. Goodwin, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons、『TOCANA』より 引用)
古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=ケツァルコアトル 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

 イスラム教の聖典コーランにも、「ジン」と呼ばれる謎めいた存在が登場する。ジンは人間よりも先に地球に存在したとされ、その指導者イブリスは神に背いた罰として、エデンの園の蛇のように地上に縛り付けられたと伝えられている。

古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

北米のホピ族の伝説には、地下に築かれた3つの都市と、約5000年前に隕石の衝突から逃れるために地下へ避難した「トカゲ人間」が登場する。彼らは岩をも溶かす高度な技術で、ロサンゼルスの地下に広大なトンネル網を築いたという。

 インドのベナレスには、「シェシュナの井戸」と呼ばれる場所があり、ヒンドゥー教の伝説によれば、そこは「ナーガ」と呼ばれる半神半人の蛇族が住む地下都市パタラへの入り口だとされる。ナーガの都市は偉大な力の源であり、聖なる者だけが接触できたという。

古代アヌンナキの謎「宇宙から来た爬虫類神」だったのか?神話の共通点と不可解なアイテム
(画像=インドの細密画に描かれたナーガ 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)

 歴史的には交流がなかったはずの、これほど多くの異なる文化圏で、なぜこれほど似通った「爬虫類型」の存在に関する伝承が共有されているのだろうか。これらの伝説は全て同一の存在、すなわち古代のアヌンナキを描写している可能性はないだろうか?