壁の一番向こう、公園の一番端にある焼却炉のようなもの。これがノリタケの出発点、一号窯です。1904年から操業を開始、その後トンネル窯に移行するまで使用されてきた大切な窯が今もこのように保存されています。

こちらの赤れんがの建物も1904年建築。旧製土工場として使用され、市の建造物資産の登録を受けています。

ノリタケの森は広場などの市民が寛げる場所のほかに、ノリタケの歴史を知ることができるウェルカムセンターや製品の数々が展示されているミュージアムがあります。

ウェルカムセンターの入り口。

食器だけでなく、セラミックス事業も展開しています。

こんな大きな砥石も作っているんですね。実はノリタケは砥石の分野でも日本のトップメーカーだったんです。知ってました?

こちらはミュージアム。100年余の歴史の中でノリタケが生み出してきた数々の皿や食器の数々が展示されています。

映画でしか見たことがない、富豪の晩餐会の風景。

こんな食器で食事するの、一生に何回かしかないよね。

いつかはこんな食器を使って毎日食事を…と夢見ながらもう相当年を食ってしまいました。あ、そういえば今日誕生日だった。

再び外に出てみたら、レンガ倉庫越しのオオカンザクラがきれいでした。

園内にはノリタケの商品を販売するショップもあって食器を買い求める人で混雑していました。高級ではありますが、リーズナブルな商品も多く用意されています。名古屋駅に近く、ちょっとした散歩にも最適なノリタケの森。名古屋に来たときふらりと立ち寄ってみるのも楽しいと思います。

もうそろそろ木々も芽吹く頃かな。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年4月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。