
photobank kiev/iStock
「終活」という言葉を頻繁に聞くようになったのは最近のような気がします。もしかしたら、自分がそういう年齢に近づいてきたので耳にする機会が増えたように感じているのかもしれません。
ネットで調べてみると、終活とは一般的には人生の終わりに向けて行う準備や活動のことを指します。
具体的には介護、保険、お墓、葬儀、相続などの事前準備をすることとされています。どれも、残された家族や知り合いに迷惑をかけないように、身のまわりをきれいにしておくことばかりです。
私の周りにも終活をする人が最近増えていますが、上記のような一般的な終活ではなく、やっているのは「自分のための終活」です。
どのくらい残されているのかわからない自分の人生の時間を悔いなく生きるための人生後半戦のチャレンジです。
例えば、友人の同世代の男性はマイルを使いまくって、世界中を旅行しています。アメリカに行ったかと思えば、インド、そしてアフリカのサファリにもといった具合で、世界各地にフットワーク軽く出かけているようです。海外旅行が出来るのは体力面からはあと10年と思って行きたいところにガンガン出かけているのです。
また、別の友人の女性は音楽に目覚め、ライブハウスで「練習」を始めたそうです。家でこっそり練習してみんなの前で披露するのではなく、人前でいきなり練習して失敗を気にしないで何回もチャレンジする。その方が励みになって上達するし、楽しいと言います。
私がワンコを飼おうとしているのも、もしかしたら「自分のための終活」の1つなのかもしれません。
最近は何かを買ったりするときも、今しか買えないと思ったらある程度価格に目をつぶって買うようになりました。将来買おうと思っても、それが実現できない可能性が高まっていると思うからです。
また旅行やお酒にも積極的にお金を使っているのも、自分のための終活と言えます。