(※注意:TTFDはビタミンB1の誘導体ではありますが、単にビタミンB1を大量にとっても体内で勝手に増えることはありません)
ただし今回のラット用量を体表面積補正でヒト70 kgに換算すると、およそ80〜100 mgが相当量となり、市販サプリよりやや高めです。
長期使用でドーパミン受容体が鈍感になるリスクや依存的摂取パターン形成は未解明であり、安全域の確認が必須です。
ですがもし同じ結果がヒトでも再現できれば、TTFDは“気合い”と“休息”を両立させる次世代の覚醒戦略として、働き方や学習スタイルを静かに書き換えていくかもしれません。
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参考文献
ビタミンB1誘導体には覚醒を誘導する効果がある
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/medicine-health/20250411140000.html
元論文
Promoting arousal associated with physical activity with the vitamin B1 derivative TTFD
https://doi.org/10.1016/j.jphyss.2024.100001
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部