また、弱い力と強い力という“第三・第四の模様”を同じ布にどう織り込むか、折れ目を量子サイズまで細分すると確率がどう揺らぐのか──未解決の数学パズルは山積みです。
それでも、この理論には“必要最低限のパーツだけで宇宙を組み立て直す”という潔さがあります。
もし一つでも観測的ヒットを飛ばせば、重力と電磁気を別章に分けていた物理の教科書は総ページ差し替え、新しい統一像を軸に再構成されるでしょう。
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元論文
Electromagnetism as a purely geometric theory
http://dx.doi.org/10.1088/1742-6596/2987/1/012001
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部