陸空のCH-47も空中給油、ローターの折りたたみ機能は必要です。島嶼防衛であれば機内の大型燃料タンクを使うより給油機を使ったほうが、ペイロードが増大します。また統合運用を考えるのであればDDHなどを拠点や中継点に使うことも前提とすべきです。ローターの折りたたみができればハンガーに収納したり、整備ができます。そして使用は陸空共用にしてもいいはずです。また上陸作戦(強襲ではない)にしても大型ヘリは必要です。
そのためにはCH-47に給油する空中給油機が多数必要です。またその他の固定翼輸送機や戦闘機にも必要なので給油機を兼ねた輸送機の導入が必要不可欠です。例えばKC390などは進出速度も早く魅力的でしょう。
そしてC-2はこれ以上の調達をやめて、できるだけ早期に退役させるべきです。あるいは半分程度は部品取りようにつかって廃棄すればいい。調達費用はC-17と同じで、維持費は他の輸送機の5~7倍程度であり税金を燃やしているようなものです。
しかも不整地で運用できないので、戦時やPKOでは役に立ちにくい。応急措置で復旧した滑走路で運用しない「設定」の「お嬢様輸送機」を維持するのは税金の無駄です。根拠のない国産優秀説を振り回してテクノナショナリズムを充足させても戦争に勝てません。
事業統合もできず、将来日本の航空産業が世界に大型機を売るような未来線は存在しません。だから国産機にかける何倍も高いコストは全部無駄で、溝に捨てるようなものです。
将来的には輸送用の無人機もこの部隊で運用することになるでしょう。
統合作戦を見据えて、また効率的な運用を考えるであればこのような統合部隊が是非必要です。既に船舶では陸海自衛隊共用部隊の海上輸送群が発足しているので無理な話であるとは思えません。
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防衛破綻 – 清谷 信一
専守防衛 – 清谷 信一
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財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料 防衛 防衛(参考資料)