アメリカ・モンタナ州の当局が、奇妙な状況で殺害された牛の事件について捜査を進めている。この事件は何十年もの間、研究者たちを悩ませてきた古典的な「キャトルミューティレーション」(家畜の奇妙な切断・殺害事件)現象を彷彿とさせる不気味さを帯びているが、同時に人間の犯行を強く示唆する点もあるという。

 この不可解な事件が明らかになったのは先週のこと。シュートー郡保安官事務所が発表した情報によると、被害に遭ったのはビッグサンディという町の近くにある牧場で飼育されていた牛一頭だ。

古典的ミューティレーションとの奇妙な類似点

 特筆すべきは、その殺害方法の異常さである。報告によると、この牛は舌がきれいに抜き取られ、顎のあたりの皮が剥がされていたという。

 これは、長年謎とされてきたキャトルミューティレーション事件で報告される典型的な手口と酷似しているのだ。これらの古典的な事件では、しばしば鋭利な刃物で切断されたかのような痕跡や、不可解な臓器の摘出が見られ、UFOや未知の捕食者の仕業ではないかと憶測を呼んできた。