さらに今年2月、カー氏はNBCニュースを傘下に持つコムキャストに書簡を送付。同社が「不当な形態のDEI(多様性・公平性・包括性)」を推進しているとして、FCCによる調査を要請した。
昨年トランプ氏がCBSに対して起こした訴訟も進行している。看板番組「60ミニッツ」によるカマラ・ハリス副大統領のインタビューが「不当に編集された」として200億ドルの損害賠償を求めたものだ。CBS側は編集の正当性を主張していたが、ここにきて親会社のパラマウントとトランプ氏が和解協議に入る可能性が報じられた。ニューヨーク・タイムズ紙は、和解となれば「大手メディアによる政治家への驚くべき譲歩」と指摘。「誤報や名誉毀損の証拠がなければなおさらである」と警告している。
トランプ政権のこうした動きに対して、識者からは、言論の自由を脅かし、異論を封じ込める危険性を指摘する声が上がっている。