南アフリカで今年初めに起きたヘリコプターの墜落事故。その驚くべき原因が、当局の調査によって明らかになった。なんと、ダンボール箱に入れられた一羽のペンギンが、この事故を引き起こしたというのだ!
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滑り落ちたダンボール箱、操縦桿を直撃
2025年1月19日、南アフリカ東ケープ州のバードアイランドからペンギンを輸送中だったヘリコプターが墜落した。南アフリカ民間航空局(SACAA)が今週発表した調査報告書によれば、事故当時、ヘリコプターにはパイロットと3人の乗客が搭乗し、周辺地域の航空調査を行っていた。
報告書によると、調査中に同乗していた専門家が「ペンギンを一羽、持ち帰りたい」とパイロットに依頼。パイロットはこれを承諾し、ペンギンはダンボール箱に入れられた。しかし、パイロットは飛行前のリスク評価を行う際、「ペンギンの輸送(同乗)」という項目を評価に含めることを怠っていた。
そして悲劇は起こる。ヘリコプターが地上約50フィート(約15メートル)を飛行中、助手席の乗客が膝の上で抱えていたペンギン入りのダンボール箱が右に滑り落ち、あろうことかパイロットの操縦桿(サイクリックピッチコントロールレバー)の上に落下したのだ。
報告書は続ける。「結果として、操縦桿は最も右に傾いた位置まで押し込まれた。ヘリコプターは右に横転し、パイロットは迅速に機体を立て直すことができなかった」。

(画像=画像は「Fox News」より,『TOCANA』より 引用)