■「ほとんどの合鍵が製作できる」という恐怖
カギに刻印された番号の正体について、日本ロックセキュリティ協同組合は「カギの製作時にメーカーが刻印する『鍵番号』と言われるもので、鍵にとってのID記号となります」「住宅用のほとんどのカギには、メーカーによって製造番号 (鍵番号)が刻印されています」と説明する。
これは人間に例えれば、「カギの刻み」は我々でいうところの指紋や声紋、そして鍵番号はマイナンバー情報のような存在であるという。そして鍵番号は「むやみに他人に教えてはいけない」という点も、マイナンバーと同様だ。

(画像=『Sirabee』より引用)
その理由について、担当者は「その番号を販売店に正確に伝えて合鍵を注文すれば、ほとんどの合鍵が製作できます」と説明していた。
なお一部では、鍵番号だけでは合鍵製作ができない「認証IDキー」というシステムを採用したカギも存在する。こちらは、カギとは別に同封されたカードやタグに記載された「ID番号」と鍵番号の2つの情報が揃わないと合鍵が製作できないシステムだ。
錠前やカギの国内トップシェアメーカー「美和ロック」も、「あんしん認証プラス」というサービスで、防犯強化を呼びかけている。