カフェの片隅で、あるカップルが静かに別れ話をしている——そんな場面を、あなたも一度は目にしたことがあるかもしれません。
「もう無理だと思う」 「どうして?」 「…ごめん」
そんなやりとりのなかで、涙を流す人もいれば、怒りをあらわにする人、黙って立ち去る人もいます。
人は恋愛関係が終わるとき、どのように反応するのでしょうか?
この疑問に正面から挑んだのが、キプロスのニコシア大学(University of Nicosia)の研究チームです。
彼らは最新の研究で、「別れ」に対する人々の反応を分類し、大きく3つのタイプ(13カテゴリー)に分けることに成功しました。
あなたはどのタイプに当てはまるのでしょうか?
この研究は2025年1月に、心理学の学術誌『Evolutionary Psychology』に掲載されました。
目次
- 恋の終わりは日常茶飯事!?それでも反応は様々
- あなたは「忘れる派」?「落ち込む派」?「怒る派」?「忘れる派」?
恋の終わりは日常茶飯事!?それでも反応は様々
大好きだったあの人との関係が、ある日突然終わる——そんな経験をした人も多いでしょう。
多くの人にとって、それは胸を引き裂かれるような出来事です。
しかし実際には、恋愛関係の終焉は世界中で日々、頻繁に起こっている現象です。
すれ違い、価値観の不一致、あるいは他に好きな人ができた——理由はさまざまでも、「終わり」はいつか訪れます。
興味深いのは、同じような状況に直面しても、人によって反応がまったく異なるという点です。
ある人は激しく取り乱し、 ある人は冷静に話し合いを試み、 またある人は、ただ静かに涙を流す。
こうした違いはどこから生まれるのでしょうか?

今回の研究は、別れに対する行動反応を網羅的に明らかにすることが目的でした。