教育からエンタメまで、広がる未来の可能性

 この画期的な技術はまだ実験段階にあるものの、もし実用化されれば、その応用範囲は計り知れない。研究チームのリーダーであり、スペインのナバラ公立大学でコンピューターサイエンスを教えるアシエ・マルソ教授は、「私たちはスマートフォンの画面上で指を使ってボタンをタップしたり、文書をドラッグしたりする直接的な操作に慣れ親しんでいます。これは人間にとって自然で直感的な行為です。このプロジェクトは、私たちが本来持っている3Dの視覚や操作能力を活用して、3Dグラフィックスを自然に操作することを可能にします」と語る。

 具体的には、教育分野での活用が期待される。例えば、エンジンの部品を視覚化し、実際に手で触れて組み立てる、といった体験が可能になるだろう。さらに、複数人が同時に、VRヘッドセットなどを装着することなく、共同でホログラムを操作することもできる。博物館などでの利用も考えられ、来館者が展示物に近づき、直接触れてコンテンツと対話するような、全く新しい体験を提供できるかもしれない。この「触れるホログラム」技術は、私たちの仕事や学習、エンターテイメントのあり方を大きく変える可能性を秘めているのだ。

 画面の向こう側だった世界に、いよいよ手が届く時代がやってきたのかもしれない。

提供元・TOCANA

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