正体は「レーダー試験塔」? 陰謀論を一蹴する現実的な解説
しかし、ネット上を賑わす様々な憶測とは裏腹に、この奇妙な三角タワーにはもっと現実的な説明が存在するようだ。どうやらエイリアンや地球温暖化対策、ましてやモノリスとは関係がないらしい。
複数の指摘によると、このタワーは「レーダー断面積(RCS: Radar Cross-Section)試験」に使用される施設である可能性が高いという。RCS試験とは、航空機の実機や模型などをタワーに取り付け、それがレーダーによってどれだけ探知されやすいかを測定するためのものだ。ステルス技術の開発などには不可欠な試験である。あるFacebookユーザーは、「影の形や高所にある構造は、航空機の模型や試作機を取り付けるためのパイロン(支柱)構造として知られるものと一致する」と解説している。

高さについては約45mから約58mと諸説あるが、約20年前に建設されたものと見られている。政府がその存在を正式に認めたのは2013年のことだ。タワーの周囲には、投げ縄のような形をした土のループ構造が見られ、ネバダの強い日差しによって印象的な影を落としていることから、「非常に正確な日時計だ」と冗談めかして呼ぶ人もいる。
最近では、ニューメキシコ州の山中で発見された「UFOのような円盤」(後に雨水貯留施設と判明)や、南極の昭和基地近くで見つかった「謎の出入り口」(自然現象によるもの)などがGoogle マップ上で話題となったが、いずれも後になって合理的な説明がなされている。エリア51の三角タワーも、そのミステリアスな外観とは裏腹に、軍事技術開発のための施設である可能性が高い。とはいえ、エリア51を取り巻く機密のベールが完全に剥がされることはないだろう。この謎めいた場所は、これからも人々の想像力をかき立て、様々な憶測を生み出し続けるに違いない。
提供元・TOCANA
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