UFOや宇宙人との関連が噂されるアメリカの秘密基地「エリア51」。そのネバダ砂漠に広がる敷地内に、奇妙な三角形のタワーが存在することがGoogleマップ上で発見され、ネットユーザーの間で大きな話題となっている。ラスベガスから北西へ約130km離れた人里離れた場所にそびえ立つ、まるでSF映画に出てきそうなその異様な建造物は何なのか? 憶測が憶測を呼んでいる状況だ。

 ソーシャルメディア上では、このタワーに対する様々な見方が飛び交っている。「高層ビルみたいだ」「巨大な換気口じゃないか?」「いや、ダイソンの空気清浄機だろ」といった意見から、「新しいジェンガだ」「サムスンのテレビリモコンが巨大化したのでは?」「ピザの斜塔だ」「トブラローネ(スイスの三角柱チョコ)の貿易センターに違いない」など、ユーモラスなコメントも相次いでいる。

 さらに、スタンリー・キューブリック監督の名作SF映画『2001年宇宙の旅』に登場する謎の石板「モノリス」を彷彿とさせるとの声も上がっている。Google マップで座標「37.24624° N, 115.82334° W」を入力すれば、誰でもその姿を確認できるが、構造物の名称などは表示されず、クリックしても座標情報が出るだけ。このミステリアスさが、さらに人々の好奇心をかき立てているようだ。

エイリアン説も浮上? 秘密基地エリア51という引力

 やはりと言うべきか、このタワーが位置するのは、あの「エリア51」である。米空軍が管理するこの高度な機密区域は、長年にわたりUFOや宇宙人に関する陰謀論や都市伝説の中心地となってきた。そのため、今回の発見についても「エイリアンが使う何かの施設に違いない」「地球が滅びる時に起動するエイリアン技術だ」「わざと我々を混乱させるために建てられたんだ」といった、宇宙人絡みの憶測が後を絶たない。

 エリア51、正式名称「ホーミー空港」または「グルーム・レイク」は、広大な建物群、車両、そして滑走路ネットワークからなる現役の軍事施設だ。その活動内容は厳重な機密に包まれており、アメリカ政府がその存在を公式に認めたのも比較的最近のことである。こうした徹底した秘密主義こそが、人々の想像力を刺激し、様々な憶測を生み出す土壌となっている。