しかも、担当大臣は、誰が見ても最適任は茂木敏充氏か斎藤健氏だ。しかし、内閣改造したくないのと、斎藤氏に恨みがある石破首相は、端から赤沢亮正経済再生相を充てるが経験と力不足で絶望的だ。石破内閣にあっては、能力は問われない。政治姿勢だけだ。

石破首相と赤沢経済再生担当大臣 首相官邸HPより
もっとも保守派も同じ病気。高市早苗氏に交渉させろとかいっている。トランプ大統領を怒らせようが、交渉を有利にすすめられなかかろうが、自分たちにとって耳に心地よく響く言葉をいって、中国大嫌いで共闘なんぞ考えない人なら、日本がどうなろうがよさそうだ。
日本も含めて付き合いかねるので中国と組む方を選ぶ、あるいは、保険をかける国が増える。中国をうまくもっていけば日本に融和的になる可能性がある。習近平主席は尊大なだけで反日とまではいえないし、王毅外相など本音では親日だ。
ドイツなどアメリカとロシアが嫌なら中国としか組むところがない。安倍元首相は別にトランプ大統領にべったりだったわけでない。日欧関係はトランプ大統領に対する被害者同盟だったからこそ劇的に改善した。日欧自由貿易協定なんか欧州が乗り気でなかったのが実現したし、仏独英などとの軍事協力も進んだ。
習近平主席は安倍元首相にトランプ大統領とどう対話するかアドバイスを求めたりしたので、日中関係は改善した。習近平主席を国賓として日本に招待することを決めたのは安倍元首相であることを無視したり反対する人は安倍継承とはいえない。

安倍首相(当時)と習近平国家主席 平成 29年11月APEC首脳会議
ただ、安倍元首相は習近平主席にトランプとの仲介人であったので、習近平主席に評価されたが、石破首相には習近平主席に評価されるものがなにもない。
なお、アメリカの話については、ダイヤモンド・オンラインに書いた『「日本は米に700%関税」トランプ氏はデタラメだと反発する日本人が知らない事実』を是非、読んで欲しいが、それとともに、深田萠絵さんとの対談でも議論した。ぜひ、ご覧いただきたい。