下関市内をドライブしています。

前回ご紹介したのは日本海側の角島。ここから南、下関市街方向に車を進めていきます。

読める?復旧が待たれる桜の駅、「特牛」駅

まずやってきたのは山陰本線の特牛駅。角島大橋にほど近い港町にある駅です。ただ駅はちょっと内陸に入ったところにあります。ところで「特牛」という駅名。読むことできますか?

答えは「こっとい」。「いや、絶対読めんやろ!」という声が聞こえてきそうです。重い荷物を運ぶために使われた大きな頭を持つ牡牛のことを「こというし」と呼び、それに「特牛」の字を当てていたそうです。それが「うし」が取れて「こっとい」に転訛したものと思われます。難読駅の中でも特に読みが難しいことで知られています。

雑草の映える線路がさみしい。

ちなみにこの特牛駅、現在、列車が一本も来ていません。大規模な水害の影響で長門市駅から小串駅の間は不通となっています。もともとあまり利用者は多くなく、復旧されるのか気を揉みましたが、今年の夏ごろに復旧されるとのことで胸をなでおろしています。早くこの駅にも列車の姿が戻ることを望みます。

小高くなった線路の下、駅舎に向かう道路には桜並木が見られます。この桜並木目当てにツーリングに来ている人たちも見かけました。

桜の木の下でお花見をしながら昼食を取る地元の方と思われる老夫婦がいました。2人だけのお花見。始終楽しそうでした。こんなふうに2人で年を取れるなんて幸せですよね。わたしもかくありたかったんですが。