センターバックとサイドバックを兼任できる選手としては、まず直近の3月シリーズでも招集された中山雄太が挙がる。さらに過去にA代表招集歴のない選手では広島で昨季ブレイクした中野就斗や攻撃参加と対人の強さを併せ持つ佐々木旭、加えて今季3年ぶりにJ1へ戻ってきた清水エスパルスを支える大卒2年目の高木践も将来性のある選手だ。
もちろん、純粋なサイドの選手でも有望株は多くいる。その中からここでは3名を挙げたい。1人目は昨季ルーキーイヤーながら鹿島の主力として活躍し9ゴールをマークした濃野公人。今季も変わらずクラブの主軸を担う若手には、早くから代表に絡んでほしいものだ。2人目はパリ世代の畑大雅。パリ五輪への出場は叶わなかったが、サイドで快速を飛ばし丁寧なラストパスやシュートなど抜群の攻撃力を誇る。そして3人目は昨年元日のタイ戦でデビューした三浦颯太。今季開幕から好調な川崎フロンターレで早くも4アシストを挙げる活躍を見せており、改めて代表で見てみたい選手の1人と言えよう。

MF(ミッドフィルダー)
- 宇野禅斗(清水エスパルス)
- 川﨑颯太(京都サンガ)
- 川辺駿(サンフレッチェ広島)
- 熊坂光希(柏レイソル)
- 田中聡(サンフレッチェ広島)
- 田中駿汰(セレッソ大阪)
- 河原創(川崎フロンターレ)
- 森田晃樹(東京ヴェルディ)
- 渡辺皓太(横浜F・マリノス)
- 小泉佳穂(柏レイソル)
- 紺野和也(アビスパ福岡)
- 佐々木大樹(ヴィッセル神戸)
- 東俊希(サンフレッチェ広島)
- 樋口雄太(鹿島アントラーズ)
- 平戸太貴(京都サンガ)
- 脇坂泰斗(川崎フロンターレ)
- 渡邊凌磨(浦和レッズ)
中盤の底は特に若手の有望株が多数いる。最もA代表に近い存在はパリ五輪にも出場した川﨑颯太か。若くして京都サンガのキャプテンも務め、積極的なプレスやボールを奪い取る技術に長ける。同世代の田中聡も間違いなく候補の1人。今季より広島へ活躍の場を移し、新天地でも変わらず中盤の底で豊富な運動量を活かし相手のチャンスの芽を刈り取って攻撃へとつなげている。また、清水の宇野禅斗や柏の熊坂光希も今季の活躍が光る選手たちだ。ともに開幕からチーム内で不動の地位を確立しており、シーズンが進むにつれてさらなる成長も期待できる。