水族館やSNSで見かける、まんまるの瞳にちょこちょこ歩き―― そんな「癒やし系」の代表として、コツメカワウソは大人気です。

YouTubeではカワウソたちのじゃれ合う動画が何百万回も再生されており、 ぬいぐるみやキャラクターとしても愛されています。

しかし野生のコツメカワウソとなると、見かけることができるのはアジアに限られており、一部の国では絶滅したとさえ考えられています。

そんな中、2024年11月に驚くべき発見がありました。

なんと185年ぶりにネパールの川で、野生のコツメカワウソが確認されたというのです。

絶滅寸前とされていたこの小さな生き物は、なぜ帰ってくることができたのでしょうか。

目次

  • ソーシャルメディアで人気の絶滅危惧種「コツメカワウソ」の現状とは
  • 185年ぶりの奇跡、ネパールにコツメカワウソが帰ってきた!

ソーシャルメディアで人気の絶滅危惧種「コツメカワウソ」の現状とは

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コツメカワウソ / Credit:Wikipedia Commons

コツメカワウソ(学名:Aonyx cinereusは、現存するカワウソの中でも最小種です。

体長は40〜65cm、手のひらサイズの前足の爪はかなり短く、まるで人の手のように器用に動かせます。

この「小さな手」が名前の由来でもあり、小魚や甲殻類を川底から器用にすくい取る姿も人気の秘密です。

日本では2010年代後半からペットとしての人気が高まり、 SNSやテレビで頻繁に登場するようになりました。

その一方で、野生のコツメカワウソは減少の一途をたどってきました。