義母の“解放”宣言は止まらなかった

その後の精進落としの席でも、義母の暴走は止まりませんでした。

「これからは旅行も行けるし、朝ごはんだって自分のペースでいいの。
もう、朝から味噌汁作らなくてもいいって思うだけで、嬉しくて!」

親族の中には苦笑する人もいましたが、私は笑えませんでした。
義父の遺影の前で、そんなことを言える神経に、ただただ驚くばかりでした。

私の中で、義母の見方が変わった瞬間
義父を失った悲しみよりも、「これで自由になれる」という義母の“本音”。
それを聞いた私は、義母に対する尊敬の気持ちを完全に失いました。

もちろん、長年の苦労があったのかもしれません。
でも、せめて今だけは“感謝と敬意”を見せるべきではないかと、私は思ってしまうのです。