夜中に突然、地球外生命体に連れ去られ、奇妙な実験を施された後に無傷で家に戻される――。エイリアンによる誘拐、いわゆる「アブダクション」の体験談は、特に欧米では1960年代から数多く報告されてきた。その中でも特に有名なのが、ニューヨークの主婦リンダ・ナポリターノ氏と、英国人のフィリップ・キンセラ氏の事例だ。奇しくも二人は同じ1989年に、エイリアンに連れ去られたと主張している。

マンハッタン上空の衝撃:目撃されたアブダクション

 リンダ・ナポリターノ氏の事件は「世紀の誘拐事件」として大きな注目を集めた。1989年11月、彼女はマンハッタンの自宅寝室からエイリアンによって宇宙船へと“ビームアップ”されたと語ったのだ。驚くべきことに、彼女がブルックリン橋の上空へと引き上げられる様子を、23人もの人々が目撃したとされている。「もし私が幻覚を見ていたのなら、目撃者たちも私の幻覚を見たということになるわ」と彼女は後に語っている。この衝撃的な物語は、2022年にNetflixの人気番組『The Manhattan Alien Abduction(マンハッタン宇宙人拉致事件)』として映像化もされた。

 地球外生命体の存在は科学的には証明されていない。しかし、リンダ氏のように、宇宙からの存在との遭遇について、身の毛もよだつような詳細を語る人々は後を絶たない。その一人である英国人のフィリップ・キンセラ氏は、自身のアブダクション体験に基づき、「たとえ記憶がなくても、あなたがエイリアンに誘拐された可能性を示すサイン」が存在すると主張している。

「私もエイリアンに誘拐されたかも?」 記憶になくても現れる“アブダクション”のサインとは
(画像=画像は「The Mirror」より,『TOCANA』より 引用)