ChatGPTとGoogleの最強タッグ

 ChatGPTが検索エンジンとして革新的な選択肢であることは間違いないが、万能ではない。それぞれの特性を理解した上で、ChatGPTとGoogleをどのように使い分けるかが重要だ。

 ChatGPTが適しているのは、「簡単な質問に対する即答」や「概要を素早く知りたい場合」だ。たとえば、レシピのアイデアや旅行先の候補、ちょっとした雑学を知りたいときには、ChatGPTの会話形式が威力を発揮する。また、リアルタイムの情報(天気やニュース)が欲しい場合にも、手軽さで勝る。

 一方、Googleが適しているのは、「詳細で正確な調査」や「一次資料が必要な場合」、そして「画像や動画を含めた多角的な情報収集」が求められるときだ。たとえば、歴史的な出来事の詳細を調べたいときや、製品レビューを動画で確認したいときには、Googleの検索結果の多様性が役立つ。

 両者の強みを組み合わせるのが、現時点で最も効率的なアプローチだろう。なにか調べたいことがあったら、まずChatGPTに質問して基本的な概念を把握し、その後Googleで具体的な論文や解説動画を探す、という流れが理想的だ。この方法なら、ChatGPTの即時性とGoogleの深さを効率よく利用し、時間を無駄にせず必要な情報を収集できる。

 ChatGPTを検索エンジン代わりに使うことは、情報収集の新しいスタイルを提案するものだ。その会話形式、リアルタイム性、広告のない快適さは、従来の検索体験を大きく変える可能性を秘めている。しかし、情報の検証の難しさや深掘りの限界を補うためには、現時点ではGoogleとの連携が欠かせない。「ChatGPTがあれば、Googleは不要」といえるようになるのは、まだまだ先のことだろう。

(文=掌田 津耶乃/テクニカルライター)

提供元・Business Journal

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