ChatGPTは、オープンAIが開発したAIチャットボットとして広く知られているが、その用途は単なる「質問に答えるツール」を超え、検索エンジンの代替手段としての役割を担うまでに進化している。特に2024年10月にリリースされた「ChatGPT Search」機能は、リアルタイムのウェブ情報を活用した回答を提供するもので、従来の検索に置き換わるものとなりつつある。しかし、ChatGPTがあれば、本当にもうGoogleは必要ないのだろうか。ChatGPTによる検索に死角はないのか、考えてみよう。

ChatGPTのメリット 会話形式で整理された回答

 ChatGPTを検索エンジンとして使う最大のメリットは、その会話形式による自然な回答だ。従来のGoogle検索では、質問に対する答えを得るために複数のウェブサイトを訪れ、自分で情報を整理する必要があった。ChatGPTは質問するだけで、簡潔かつ整理された回答を即座に返してくれる。このプロセスは驚くほどスムーズで、情報を探す手間を大幅に省いてくれる。

 実際に試してみると、その便利さが際立つ。たとえば、「ヨーロッパの歴史的な城トップ3を知りたい」と質問すれば、トップ3をリストアップし、それぞれの簡単な説明まで付けてくれる。Googleで同じ質問をした場合、複数の旅行サイトや記事を読み漁る必要があることを考えると、時間の節約効果は明らかだ。

グーグルの代わりにChatGPTを検索エンジンに使ってみた…使い分けが正解
(画像=ヨーロッパの歴史的な城トップ3を尋ねると必要にして十分な応答が得られた。、『Business Journal』より 引用)