昨年1月に行われたAFCアジアカップ2023で招集され主力を務めたDF毎熊晟矢。大会後は夏に欧州へ渡り、やや遅咲きながら海外挑戦をスタートさせた。現在も所属するオランダのAZアルクマールは、毎熊にとって日本代表でポジションを争うライバルでもあるDF菅原由勢も在籍したクラブ。明確に比べられる対象のあるクラブで自身を磨き続けている。
出足の鋭い守備や局面を打開する持ち運び、パスなどプレー選択の判断力の良さが光りオランダの地でも十分に活躍する姿を見せている。最終予選に入ってからの日本代表は3バックを採用するゲームが多く、サイドバック勢は出番の少ない状況が続いている。しかし、W杯本大会で欧州や南米の強豪国と対峙するには、サイドでより高い守備力が求められる場面も想定される。その際、決して忘れてはならない選手の1人として毎熊にはぜひとも代表に戻ってきてほしいものだ。