NASAの反論と今なお続く議論
これに対して、NASAの宇宙生物学・地球物理学の専門家であるクリス・マッケイ博士は、「バイキング探査機が明確な生命の証拠を見つけたという証拠はない」と反論。乾燥環境下で微生物に水を加えることがショックを引き起こす可能性は当時から認識されており、そのリスクを踏まえた上で実験は設計されたと主張している。
それでもシュルツ=マクフ博士は自説を貫いている。「科学的状況はほとんど変わっていないが、新たな観測結果によって火星生命の可能性はさらに強まっている」と語る。彼の研究チームは、火星に存在する過塩素酸塩などの極端な化学環境でも生きられる微生物(極限環境微生物)の研究も進めており、その耐性が示されている。
この議論は、2025年に迎えるバイキング探査機打ち上げ50周年を前に再び注目を集めている。50年前の実験は、本当に火星の生命の痕跡を捉え、そして消し去ってしまったのだろうか? それとも、生命の確たる証拠はまだ見つかっていないだけなのだろうか? 火星の赤い大地の下に眠る真実が明らかになる日は、いつ訪れるのだろうか。
提供元・TOCANA
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