ドローンは「UAP問題」の一部 – 真実はどこに?

 では、UFO/UAPとドローンをどう見分けるのか? エリゾンド氏によれば、その違いは「操縦者(または所有者)」が特定できるかどうかにあるという。「ドローンであれば、X国、Y国、XYZ社、あるいは特定の反政府勢力や非国家主体(テロ組織など)に帰属するものだと期待される。しかし、UAPは少し違う。どちらも非常にユニークな特徴(飛行特性など)を持つ場合もあれば、全く特徴がない場合もある」と彼は説明する。

 結局のところ、「何が分からないのかすら分からない」のが現状だという。目撃されているUAPの一部は、実際には未知の新型ドローンや、敵対勢力の未確認技術である可能性も否定できない。しかし、エリゾンド氏は疑問も呈する。もし最近米軍基地周辺で目撃されている謎の飛行物体が、政府が示唆するように単なるドローンだとしたら、「なぜその出所や操縦者が一人も見つからないのか?」と。

ドローン技術の進化が“UFO探求の壁”に? 専門家が鳴らす警鐘
(画像=Image by 피어나네 from Pixabay,『TOCANA』より 引用)

「未確認のドローンについて語ることは、UAPについて語ること抜きにはできない」とエリゾンド氏は強調する。「UAP問題という大きな傘があり、その下にドローンという小さな傘があると考えなければならない。ドローンは、より大きな問題の一部なのだ」。

 ドローン技術の進化は、私たちの生活を便利にする一方で、安全保障上の新たな脅威を生み出し、さらには宇宙の謎を探る上での思わぬ障害にすらなっているのかもしれない。

 現代の技術進化がもたらした“錯覚”が、地球外生命体の存在を見極める妨げになる日が来るとは……。果たして人類は本物のUFOを見極めることができるのだろうか。

提供元・TOCANA

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