湖底で眠っていたカメラ、半世紀越しに発見される

 スコットランド・ネス湖の神秘に迫る重大な発見があった。1970年にネス湖調査局とシカゴ大学の協力で設置されたカメラトラップのひとつが、50年以上の時を経て発見されたのである。場所は水深180メートル。調査用の無人潜水艇「ボーティ・マクボートフェイス」の試験中、偶然にも機材の一部がカメラの係留装置に絡まり、引き上げられることとなった。

 驚くべきことに、透明な防水ケースに収められていたカメラ内部は乾燥状態を保っており、フィルムも良好な状態で回収された。NOC(国立海洋センター)のエンジニアがフィルムの現像に成功し、そこにはネス湖の深部が写し出されていたのだ。

伝説の怪物は写っていたのか?  現像された写真はネス湖の濁った水中を映し出していたが、残念ながら「ネッシー」と思しき姿は確認されなかった。それでも今回の発見は、1970年代初頭のネッシー探索の貴重な資料である。

50年の眠りから覚めた…?ネス湖の底で見つかった「ネッシーカメラ」
(画像=画像は「Daily Mail Online」より、『TOCANA』より 引用)

 このカメラトラップは、ゼンマイ仕掛けのインスタマチックカメラにフラッシュキューブを組み合わせた仕掛けで、餌に反応して自動で4枚の写真を撮影する設計だったという。

50年の眠りから覚めた…?ネス湖の底で見つかった「ネッシーカメラ」
(画像=画像は「Daily Mail Online」より,『TOCANA』より 引用)

 ネス湖プロジェクト創設者のエイドリアン・シャイン氏は、「このカメラが水深180メートルの場所で55年間も乾燥状態を保っていたこと自体が驚きだ」と語っている。