シーズン開幕直後に攻撃の要であるMFトルガイ・アルスランが負傷。クラブよりドイツへ一時帰国との発表がなされ、こと得点という面では不安もある事態に陥った広島。しかし、継続して効果的な補強が叶ったことで主力離脱の影響を最小限に留める目途は立ったと言える。昨夏から続いた得点源の流出と今季早々に訪れた攻撃のキーマン離脱の懸念を払拭する補強が叶ったことから第3位とした。

2位:ヴィッセル神戸
新加入選手
- MFグスタボ・クリスマン(CDサンタ・クララより期限付き移籍)
- FWエリキ(町田ゼルビアより期限付き移籍)
王者ヴィッセル神戸は苦しいシーズンの立ち上がりとなった。昨年はリーグ戦のほか天皇杯も制し二冠を達成した神戸だが、今季は開幕からの3連続引き分けを含む4戦未勝利でスタート。第6節の湘南ベルマーレ戦で初勝利を掴み直近の第8節横浜FC戦で2勝目も挙げたが、現時点で1試合消化が少ない暫定ではあるものの14位と下位に沈んでいる。
神戸は今冬、他クラブと比較すると大規模な補強は行わず。とはいえ選手の流出も最小限に抑え、ほぼ昨年と同様のメンバーを維持したままシーズンをスタートさせていた。その上での低迷の影響からか、開幕後には外国籍選手を複数獲得している。中でも注目なのが、町田ゼルビアより期限付きで加わったFWエリキの存在。2019シーズンに横浜F・マリノスのJ1優勝に大きく貢献し、一度はJリーグを離れるも2023シーズンには当時J2の町田へ加入。夏に怪我による離脱がありながらも18ゴールを挙げる活躍でJ1昇格に導いた点取り屋だ。また、同じく開幕後に加わったMFグスタボ・クリンスマンも活躍が期待される。
神戸の前線には、FW大迫勇也を筆頭に昨季新加入ながら活躍したFW宮代大聖や豊富な運動量で攻守を支えるMF武藤嘉紀など人材は豊富。さらにそこへエリキの加入が叶ったことは起爆剤として大いに期待できる。チームが低調なスタートとなったものの即座に実力十分な選手を補強できたことから第2位とした。

1位:湘南ベルマーレ
新加入選手
- MF奥埜博亮(セレッソ大阪より完全移籍)
- FW小田裕太郎(ハート・オブ・ミドロシアンFCより完全移籍)
- GK糸原紘史郎(レノファ山口より期限付き移籍)