
2025明治安田J1リーグは、一部のクラブで未消化試合があるものの第8節までの日程を終えた。ここまでは、新指揮官の元で戦う鹿島アントラーズが首位を走り、昨季も終盤まで優勝争いを繰り広げた町田ゼルビアと復権を狙う川崎フロンターレなどがそれを追う展開となっている。一方で、昨季リーグ戦と天皇杯の2冠を達成したヴィッセル神戸やYBCルヴァンカップのタイトルを獲得した名古屋グランパスは苦しい立ち上がりで、改めて国内における力の拮抗ぶりがうかがえるシーズン序盤になっていると言えよう。
そんな各クラブの好不調が見えてきたなかで、3月末には駆け込みでの補強も多く移籍の話題でも大いに盛り上がった。Jリーグ初参戦の外国籍選手や近年海外挑戦から国内復帰を果たした選手にも動きがあったことから、現在の順位に関係なく起爆剤としての役割が期待される。ここでは、開幕後の補強によってさらなる戦力アップに成功したと見られるクラブを3つランキング形式で紹介していく。

3位:サンフレッチェ広島
新加入選手
- FWヴァレール・ジェルマン(マッカーサーFCより完全移籍)
- FW前田直輝(浦和レッズより完全移籍)
昨季は優勝したヴィッセル神戸とわずかに勝ち点4差の2位でシーズンを終えたサンフレッチェ広島。直近3シーズンいずれも3位以内という高水準を維持しながらも頂点の遠い状況を脱するべく、今冬は国内からMF菅大輝やMF田中聡など少数精鋭を新戦力として迎え新たなスタートを切った。
そんな新加入の選手たちが活躍を見せるなか、広島は開幕後にも補強の姿勢を強く見せた。冬にFWピエロス・ソティリウら複数の外国籍選手がチームを離れた最前線には、新たにFWヴァレール・ジェルマンが加入。今季注目の新戦力であるFWジャーメイン良の得点数が伸び悩むチームに新たな得点源が加わった。さらに、サイドから切り崩しを図れるFW前田直輝を獲得。鋭いカットインからのシュートが最大の持ち味で、こちらも得点に期待ができる選手だ。