そして注目すべきは、これらの活動が功を奏し、ガラパゴスクイナのような小型で隠密行動をとる鳥類が再び生息できる環境が整ったことです。

今回の再発見は、プロジェクトに対する努力が実った瞬間でもありました。

プロジェクト関係者は「これはフロレアナ島にとって素晴らしい勝利であり、他の在来種が再び姿を現すかもしれないという私たちの期待を刺激するものです」とコメントしています。

自然は壊れるときは一瞬ですが、取り戻すには長い年月がかかります。

それでも、もし私たちが真剣に向き合えば、失われた命ともう一度出会うチャンスが与えられるかもしれません。

190年ぶりに聞こえたガラパゴスクイナの鳴き声は、人間と自然が和解できる未来への“前奏曲”なのです。

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参考文献

Galapagos rail rediscovered on Floreana after 190 years
https://galapagosconservation.org.uk/galapagos-rail-rediscovered-floreana/

ライター

大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。

編集者

ナゾロジー 編集部