「イクメン」という言葉が市民権を得て久しいですが、最近では若い世代を中心に「将来は育児にしっかり関わりたい」と語る男性も増えてきています。

実際、育児休暇を取得する男性の割合は年々少しずつ上昇しており、企業側の支援体制も整いつつあります。

とはいえ、慣れない育児の世界に一歩踏み出すには、不安があるのもまた事実。

自分が育児に関わって、本当に意味があるのだろうか?

母親の方がうまくできるし、自分はかえって邪魔になるのでは?

そんな迷いを感じる男性も少なくありません。

そんな中、「父親の育児行動が子どものけがリスクにどう影響するのか」を検証した研究が発表されました。

この研究は、富山大学エコチル調査富山ユニットセンターの島田佳奈子氏ら研究チームによって行われ、学術誌『BMC Pediatrics』(2025年3月3日付)に掲載されています。

目次

  • 「育児参加したい男性」と「実際に関われていない現実」:果たしてメリットは?
  • 父親の育児行動が「けがの予防」につながる可能性

「育児参加したい男性」と「実際に関われていない現実」:果たしてメリットは?

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育児参加に積極的な男性が増えているが、不安に感じることも…… / Credit:Canva

近年の意識調査では、「育児に参加したい」「子どもと過ごす時間を大切にしたい」と考える男性の割合は8割を超えるとも言われています。

しかし実際には、家事育児の多くが依然として母親に偏っており、父親の平日の育児時間は1日あたりわずか1時間未満というデータもあります。

「参加したいけど、どう関わっていいかわからない」「仕事との両立が難しい」など、気持ちと行動の間にギャップが生じてしまっているのが現状です。

では、男性が育児に関わることで、子どもや家庭にどのようなメリットがあるのでしょうか?

「育児参加=子どものためになる」と直感的に思う人も多いですが、その具体的な効果はあまり知られていませんでした。