これによって、侵入してきたライバルは縄張りから去っていく確率が高くなっていました。
また興味深いのは、彼らの縄張り争いにおいては決して相手に手を出さないことです。
葉っぱを揺らして「こっちに来るな!」とは伝えるものの、お互いが物理的に接触することはありませんでした。
以上の結果は、ファルカリア・ビリネアタの幼虫が縄張り争いをすると同時に、これが世界最小の縄張り争いであることを示しています。
さらに縄張り争いに負けた場合に、ファルカリア・ビリネアタの幼虫は非常に面白い行動を取ることがわかりました。
侵入者を追い払えない場合はどうする?

先に述べた一連の追い払い行動が通用しない場合、ファルカリア・ビリネアタの幼虫はどのような行動を取るのでしょうか?
観察の結果、非常に興味深い行動が確認されています。
上の映像を見ると、侵入者が無理やり葉っぱの先端を陣取ることで、先住していた幼虫は葉っぱの外に落下していきました。
これで場外アウト…かと思いきや、次の瞬間、驚きの光景が見られます。
なんと弾き飛ばされた幼虫はまるでスパイのように、葉っぱに糸をつないでぶら下がっていたのです。

この状態で侵入者が去るのをじっと待つか、そうでなければ、また別の場所へと去っていく行動が確認できました。
今回の研究では、キャタピラーが振動を使って縄張りを守る様子が明らかになりましたが、まだ解明されていない部分も多くあります。
例えば、この縄張り争いは他種の生物に対しても行われるのか、それとも同種のライバルだけに行われるのかといった点です。