「家の名前が何より大事」義母の譲れない“伝統”

(画像=『FUNDO』より引用)
私たちは義母に、正面から伝える決意をしました。
「勝手に出生届を出すなんて、おかしいです」と。
すると義母は、悪びれる様子もなく言いました。
「だって〇〇家にとって、大事な跡取りなのよ。“太”がついて当然でしょ?
その瞬間、私は強い違和感を覚えました。
この子は、家の都合やしきたりのために生まれてきたのではない。
誰かの跡を継ぐ存在ではなく、ひとりの人間として、自分の人生を生きてほしい。
そうした想いを込めて、私たちは「優斗」という名前を選んだことを義母に熱弁しました。
母さん、名前は俺たちが決めたんだ。伝統より、この子にとっての意味を大事にしたい」夫も毅然と言いました。
義母は黙り込み、言葉を失っていました。