彼らの犯罪の種類は次第に広がり恐喝、麻薬の密売、誘拐などに及んだ。トコロン刑務所に収監される同組織の組員が多くなると、彼らが次第に同刑務所を支配するようになった。
ベネズエラは2代続いた独裁者によって国は貧困化し、現在まで800万人が国を去った。その中には、この犯罪組織のメンバーも大勢いた。彼らが向かった国のひとつが米国だった。そこでも同様に犯罪を犯すようになっていた。
米国で彼らの存在が明らかになったのは昨年5月であった。ニューヨークでこのメンバーが一人逮捕された。彼らは首に王冠や先が尖った5星の入れ墨をしているのが特徴だ。彼が逮捕された要因となったのは、ペルーの警察当局から捜査願いが米国に入っていたからである。彼が逮捕されたのが起因となって、彼らの存在が米国の警察当局で明らかにされたということであった。が、実際には既にこの組織のメンバーの多くが米国に密入国していて犯罪を犯していたということだ。
この組織のメンバーは中南米と北米とで5000人いると見らている。彼らの活動は特に中南米諸国で行われている。しかも、それぞれ地元の犯罪組織と協力して犯罪活動をしていることから彼の存在がより明らかになっているということだ。
国務長官マルコ・ルビオの存在がラテンアメリカで米国の影響力が増大米国でトランプ大統領が登場して不法移民の追放を徹底したことによって、彼らもその対象にされたということだ。その第1弾として261人が米国を追放されたということだ。
それを容易にしたのは、今年2月にマルコ・ルビオ国務長官がエルサルバドルを訪問した際に、同国のブケレ大統領から米国での犯罪者を収容する容易があるとルビオ国務長官に伝えられたのが要因であった。
エルサルバドルはつい最近まで犯罪王国として同国市民が彼らからの脅迫を恐れて国外に出る人が多くいた。何しろ、2015年だと10万人当たり103人が殺害されていた国だった。それがパレスチナ移民2世のブケレ氏が大統領に就任すると、軍隊と警察を使って3つの大きな犯罪組織を徹底して取り締まり逮捕して行った。それをさらに徹底させるために首都サンサルバドルから70キロ離れたところに4万人の犯罪者を収容できる巨大な刑務所を建設。現在まで2万人の犯罪者が収容されている。まだ2万人が新たに収容可能だということで、米国に犯罪者を収容する容易があることを伝えたものだ。